ambieのイヤーカフ型完全ワイヤレスは抜群の快適さ!気になる音質と音漏れをチェック

ambie「sound earcuffs AM-TW01」

音楽を聴いていると、集中し過ぎて周囲の音が聞こえずに困ることってありますよね。そんな完全ワイヤレスイヤホンに、“耳を塞がない”という新発想をプラスしたambie「sound earcuffs AM-TW01」(実勢価格:1万5000円前後)が発売されました。【使用シーン・細部のディテールを見る】イヤーカフと呼ばれる特徴的な構造で、耳を塞がないため周囲の音も聞こえる仕組み。これなら自宅で宅急便が来ても対応できたり、外出先でも周囲の安全に気を配ったりできるという代物です。音質、装着感、通話機能などに加えて、気になる電車や屋内での音漏れのしやすさもチェックしていきます。

ambieのイヤーカフ型完全ワイヤレスは抜群の快適さ!気になる音質と音漏れをチェック

音漏れはしない訳でもなさそう

イヤーカフと呼ばれる形で、耳の下ではなく、横に挟み込むように装着

構造が特徴的なambie「sound earcuffs AM-TW01」。ambieによるイヤーカフ型のイヤホンは、2017年に有線タイプ、2018年にはワイヤレスのネックバンド型が登場し、待望の完全ワイヤレス化となりました。装着方法も普通のイヤホンと違います。イヤーカフと呼ばれる形で、耳の下ではなく、横に挟み込むように装着。これは正直“慣れ”も必要なのですが、片手で耳たぶを下に引っ張りつつ、逆の手で「sound earcuffs AM-TW01」を耳の縁を挟み込んで装着。難しそうに感じますが、完成形をイメージすれば初めてでもさほど苦もなく装着できます。イヤホン前後が丸みを帯びた形になっていて、しっかりと耳を挟むので、下にずれることもないし、落ちる心配もありません。ちなみに、イヤーピース等もなくワンサイズです。使い方は一般的な完全ワイヤレスイヤホンと同じ。後ろ側にあたる球状部分に物理ボタンが付いていて、音楽の再生/停止、曲送り/曲戻し、音量調整などひと通りの操作ができます。ワイヤレスはBluetooth 5.2準拠で、SBC、AAC、aptX、aptX Adaptiveコーデックに対応。連続再生時間は6時間で充電ケース併用で18時間。ケースから取り出すとすぐにペアリングモードになります。ちなみに今回はiPhoneとペアリングして検証しています。音としては、装着しているイヤーカフよりやや外の位置から、軽快なサウンドで音楽を聴けるイヤホンといったところ。重低音をズンズン聞かせる最近のイヤホンとはタイプが異なります。まずiPhoneとペアリングして、宇多田ヒカル『あなた』からリスニング。女性ボーカルの高めの声はクリアでバンドやオーケストラの演奏はふわっと広がっているけど、情報量として弱め。低音もちゃんと音楽として存在は分かるけど、軽い聞こえ方です。BrunoMarsの『24K Magic』を聴いても、低音の迫力としては正直言ってありません。耳穴に密着しない構造から想像できるサウンド。本格的にいい音とは呼べないけど、BGM的な聞こえ方と割り切るならよくできたサウンドです。やはり最大の特長は、音楽を聴きながら周囲の音も聞けること。これは全くそのとおりで、耳元で音楽が流れつつ同時に周囲の音もナチュラルに飛び込んできます。デジタル処理ではない聞こえ方なので、自然さと実用度は最高。逆に遮音性はゼロなわけで、電車内ではノイズキャンセルとは正反対に、騒音もストレートに飛び込んできます。そして気になるのは”音漏れ”。そもそもの大前提としてambie「sound earcuffs AM-TW01」は遮音していません。だから、言うまでもなく音漏れはします!

唯一無二の機能が持ち味

周囲の音がそのまま聞こえる、装着していてストレスがないなど、唯一無二の機能が持ち味のambie「sound earcuffs AM-TW01」。一日中でも着けていられるラクさが欲しいなら検討すべき完全ワイヤレスイヤホンではないでしょうか。

<取材・文/折原一也>