失くしたAirPodsを「探す」で見つける方法と注意点
「探す」は、紛失したApple製品を探すのに優れたツールですが、必ずしも優秀ではありません。AppleがiOS 15のリリースで大々的に宣伝しているAirPodsを紛失した場合、「探す」の機能はごく限られたシナリオ以外では役に立ちません。想像してみてください。あなたはAirPodsを片手にジムに向かっています。自分の車を運転してジムの駐車場に行き、ジムに入ると、AirPodsが行方不明になっていることに気づきます。あなたは、「大丈夫。『探す』アプリをチェックしよう」と思います。「探す」アプリを起動すると、なんとAirPodsがあなたの家に戻っていると表示されているではありませんか。そこで、車で家に戻ります。「探す」アプリをもう一度見てみると、AirPodsはすぐ近くにあるはずと表示されています。車道、庭、居間をチェックしましたが見つかりません。がっかりしてジムに戻ると、駐車場の地面にAirPodsが落ちています。なんてこった!
「探す」アプリが表示するAirPodsの位置情報は当てにならない
ここで何が起こっているのかを説明しましょう。初代のAirPods、AirPods 2、および「探す」に対応するBeats製品は、それぞれ単独で「探す」ネットワークと通信する手段を持っていません。そのため、位置情報の更新は他のAppleデバイスに頼ることになります。これはそれほど問題にはなりません。ただし、イヤフォンがAppleデバイスに接続されている場合にのみ位置情報の更新が行われる点を除けばですが。つまり、AirPodsはケースから出しておかなければならないということです。片手にスマホ、片手にケースを持っていても、「探す」はAirPodsの現在地を確認できないのです。ジムでのシナリオを考えてみましょう。車に乗る直前にAirPodsを聴いていて、運転するために外した場合、「探す」はその最後の位置を車道と記録します。その後、ジムで車を降りるときにAirPodsがポケットから滑り落ちましたが、そのときAirPodsはiPhoneに接続されていなかったので、「探す」はAirPodsが駐車場に落ちていることを知らず、まだ自宅にあることになっています。このような限界があるため、「探す」はもはやAirPodsの位置を特定する実用的な方法ではありません。このアプリが役に立つのは、AirPodsをケースから出してAppleデバイスに接続している間に置き忘れてしまった場合だけです。AirPodsを聴きながら寝てしまい、布団に巻き込まれてしまったら、「探す」アプリを使ってどこにあるか確認したり、AirPodsが音を鳴らすようにして探すこともできます。しかし、AirPodsがケースに入ったままナイトテーブルの後ろに落ちてしまうと、「探す」では位置情報を見ることもAirPodsを鳴らすこともできません。
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