1モーターで後輪を駆動するプレミアム ミドルクラスSUV
X3シリーズのバッテリー電気自動車として追加された、iX3。日本仕様のグレードは撮影車のMスポーツのみとなる。
2021年11月4日、BMWのSUV「X3」シリーズの日本仕様にバッテリー電気自動車(BEV)の「iX3」が加わった。そのディテールを紹介しよう。【写真はこちら】ところどころに「ブルー」が配色されるも、目立つわけではない(全15枚)輸入ブランドのミドルクラスSUV(BMWではSAV<スポーツ アクティビティ ビークルの略>と呼ぶ)の中でも多くの人気を集めている「X3」シリーズに、バッテリー電気自動車の「iX3」が加わった。これで日本仕様のX3は、ガソリン/ディーゼル/PHEV/BEVと、パワートレーンもフルラインナップが設定されたことになる。iX3のエクステリアは、基本的に他のX3シリーズと変わらないが、BMWのアイデンティティであるキドニーグリルやエンブレム、リアセクションなどにブルーのアクセントが入れられて、電動化ブランド「i」モデルの一員であることをさりげなく主張している。インテリアも同様にX3シリーズとほぼ同じ。それでも、メーターパネルは12.3インチのマルチディスプレイを採用し、センターダッシュ上のタッチ式コントロールディスプレイも12.3インチ。ステアリングのBMWロゴやシフトノブまわりに青いアクセントが入れられている。総電力量80kWhのリチウムイオン電池をシート下に搭載し、最高出力210kW/最大トルク400Nmを発生する電気モーターで後輪のみを駆動する。1回の満充電で走行可能な距離は460km(ヨーロッパ仕様値)。80kWの急速充電なら、70分以内で約80%の充電が可能で、10分の急速充電でも約80kmの航続可能距離を伸ばすことができる。普通充電なら、約8時間でフル充電にできるとしている。メルセデス・ベンツ EQC、ジャガー Iペイス、そして日産 アリアなど、このクラスでもSUVタイプのBEVは続々と増殖している。世界的にブームの続いているSUVのマーケットも、さまざまなクラスでEVシフトが加速していくのだろうか。■BMW iX3 Mスポーツ主要諸元・全長×全幅×全高:4740×1890×1670mm・ホイールベース:2865mm・車両重量:2200kg・モーター:交流同期電動機・最高出力:210kW(280ps)/6000rpm・最大トルク:400Nm(40.8kgm)/0-4500rpm・バッテリー:リチウムイオン・バッテリー総電力量:80.0kWh・駆動方式:RWD・WLTP航続可能距離:460km・タイヤ:前245/45R20、後275/40R20・税込み車両価格:862万円
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