ThinkPad X1 Extreme Gen 5
Lenovoは2月28日(中央ヨーロッパ時間)、ノートPC「ThinkPad」の新製品を発表した。EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)地域では4~6月に順次発売される予定だ。【画像】ThinkPad P14s Gen 3(ブラック)なお、これらの新製品の日本における展開は未定となっている。【訂正:3月1日12時】初出時、タイトルに「ThinkPad Tシリーズ」とありましたが、「ThinkPad Pシリーズ」の誤りです。おわびして訂正いたします。なお、ThinkPad Tシリーズの新モデルに関する記事は別途掲載予定です
ThinkPad X1 Extreme Gen 5
「ThinkPad X1 Extreme Gen 5」は、ThinkPadブランドのフラグシップ「ThinkPad X1ファミリー」のパフォーマンスモデルに相当する「ThinkPad X1 Extreme」の第5世代となる。EMEA地域では6月に販売を開始する予定で、最小構成の想定販売価格は2749ユーロ(約35万4000円)となる。第4世代(2021年モデル)からボディーの基本設計を引き継いでいる。CPUは最新の第12世代Coreプロセッサ(Hプロセッサ)で、vPro Enterpriseに対応する構成も用意している。メインメモリはDDR5-4800規格で、最大64GB(32GB×2)まで搭載できる。外部GPUはNVIDIA製で、CTO(カスタマイズ)モデルでは以下の中から選択できる。・GeForce RTX 3050 Ti Laptop・GeForce RTX 3060 Laptop・GeForce RTX 3070 Ti Laptop・GeForce RTX 3080 Ti LaptopストレージはPCI Express 4.0接続のSSDで、M.2スロットを2基搭載している。CTOモデルでは出荷時に4TBのモジュールを2枚搭載することも可能だ。OSはWindows 11 ProまたはUbuntu(一部市場のみ)をプリインストールする。Windows 11 Proのライセンスを利用したWindows 10 Pro(64bit版)のプリインストールも可能だ。ディスプレイは16型IPS液晶で、一部を除きEyesafe認証を取得したハードウェアベースのブルーライトカット機能を備えている。アスペクト比は16:10だ。CTOモデルでは以下のスペックのパネルを選択できる(★印付きのパネルはブルーライトカット機能なし)。・WUXGA(1920×1200ピクセル)、最大500ニト、最大165Hz駆動、sRGB 100%カバー・WQXGA(2560×1600ピクセル)、最大400ニト、sRGB 100%カバー★・WQUXGA(3840×2400ピクセル)、最大600ニト、Adobe RGB 100%カバー、DisplayHDR 400/Dolby Vision対応・WQUXGA、最大600ニト、Adobe RGB 100%カバー、DisplayHDR 400/Dolby Vision対応、タッチ/ペン対応Webカメラは約500万画素で、フルHD(1920×1080ピクセル)撮影に対応する。物理的なカメラシャッター「ThinkShutter」も備える。オプションで顔認証用の赤外線撮影機能を追加することも可能だ。電源ボタンには指紋センサーを統合している。ポート類は、左側面に電源端子、Thunderbolt 4(USB4)端子×2、HDMI出力端子、イヤフォン/マイクコンボジャックを、右側面にSDメモリーカードスロット(SD Express 7.0対応)、USB 3.0 Type-A端子×2を備える。Thunderbolt 4端子は、DisplayPort出力を兼ねている。モバイル通信(WWAN)対応モデルは、背面にnanoSIMスロットを備える。無線通信はWi-Fi 6E(※1)とBluetooth 5.2に対応する他、オプションで5G対応のモバイル通信機能を搭載できる(※2)。有線LANポートは備えない。(※1)6GHz帯での追伸に対応するIEEE 802.11ax。6GHz帯での通信に対応しない国/地域や、Windows 11 Pro以外のOSで稼働する場合は2.4GHz帯/5GHz帯のWi-Fi 6での通信に対応(※2)中国市場向けにはLTE(5G非対応)構成も用意ボディーサイズは約359.5(幅)×253.8(奥行き)×17.9(厚さ)mmで、最軽量構成の重量は約1.88kgとなる。
次ページは:ThinkPad P14s Gen 3/ThinkPad P16s i Gen 1最終更新:ITmedia PC USER