Engadget Logo エンガジェット日本版 Xiaomi Pad 5を使ってわかったAndroidタブレットの良さと、改めて感じるiPad強さ

Xiaomiの4万円台で買えるハイエンドタブレットXiaomi Pad 5を使い始めて2週間ほど経ちました。使い心地は前回の記事で簡単に触れましたので、今回はみなさんも気になっているであろうiPadにはないAndroidタブレットの良さについて深堀りしていきます。

「あえて」Androidタブレットを選ぶ理由

Androidタブレットの良さというテーマで進めてすすめていこうと思ったのですが、Androidタブレットの良さは細かいところが多く、一方のiPadはトータルの完成度があまりにも高いので、クリティカルに刺さるものは正直あまりありません。

例えばフルサイズのInstagramが使えることとか。Instagramは未だにiPadに最適化されたアプリが登場していませんが、Androidタブレットであれば大画面を活かした写真閲覧が可能です。

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また、APKファイルで野良アプリをインストールすることができて、自由度が高いのもAndroidの特徴です。とはいえ、APKファイルでインストールしようと思えるアプリがあまりないのも事実です。LINE Liteぐらいでしょうか。

Samsung DeXやXiaomiのPC Launcherなど、機種によってはPCモードが搭載されていて、パソコンライクに使えるのもAndroidタブレットのいいところです。これにより、Twitterを広げつつブラウジングして、バックグラウンドではポチポチ系のゲームを進めるといったこともできます。

とはいえ、ウィンドウのサイズ調整ができないなど、WindowsやMacと比べれば使い勝手は微妙で、まだまだ発展の余地がある機能となっています。

Xiaomi Pad 5を使ってて良いと感じたのがXiaomi独自のデュアルアプリ機能。複数のアカウントを別々のアプリとしてホーム画面に配置できるこの機能が結構便利で、アプリ上でいちいちアカウント切り替えなくても自分用と家族用といった具合に使い分けることが可能です。なお、この機能はXiaomiのスマートフォンにも搭載されています。

また、個人的に嬉しかったのがJIS配列の外付けキーボードをJIS配列のまま認識してくれる点。iPadでは純正キーボードや一部のiOSに最適化されたサードパーティー製キーボード以外、JIS配列であってもUS配列と認識してしまうため、テキストを多く打つ私にとっては微妙だったのですが、Xiaomi Pad 5は違和感なくサクサク文章が書けます。

もちろんiPadで純正キーボードを使えばいいのですが、iPad用のMagic Keyboardは3万4980円〜、Mac用のMagic Keyboardでも1万800円〜と非常に高価です。大学生の自分は気軽に手が出せるものではありません。

そして一番大きなAndroidタブレットの良さは価格でしょう。つまり、iPadは高くて買えないという層にウケるということです。

Xiaomi Pad 5は120Hzディスプレイやクアッドスピーカー、USB-C端子等を備えながら第9世代iPadとほぼ同価格帯と、超ハイコスパに仕上がっています。Androidタブレット全体で見ても、主な製品は1〜2万円台と、iPad以下の価格帯。ハイエンドモデルはS-Pen対応で有機ELディスプレイのGalaxy Tabシリーズぐらいしかありません。

Xiaomi Pad 5(Amazon.co.jp)

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iPadのほうができることが多い

以上が私の感じたAndroidタブレットの良さです。お察しいただけているかもしれませんが、かなり無理やり捻り出しました。正直なところ、タブレットに関してはiPadのほうができることが多くておすすめです。

たとえばiPadには、iMovieなどの優秀なApple純正アプリや最適化されたAdobe系の高品質アプリがあります。最近ではiPad版PhotoshopにAdobe Camera RAWが追加されたのも記憶に新しいです。

また、動画編集や3Dゲームもらくらくこなせるハイエンド機種の選択肢があるのもiPadです。特にiPad ProはMacと同じM1チップが搭載されているため、LiDARスキャナーで空間をスキャンしてAR開発を行うといった重い作業も可能ですが、このような高度な作業はAndroidタブレットではできません。

豊富なアクセサリーが揃っているのもiPadの魅力。純正のMagic KeyBoardやApple Pencilは、クリエイティビティを拡張してくれますし、予算が足りないのであれば様々なランクのサードパーティー製品を利用することもできます。

このほか、Apple製品との親和性が高いのもメリットです。AirDropを使った高速データ転送や、AirPlayで外付けディスプレイやスピーカーへの接続といった、Appleのエコシステムの中で快適な接続性を実現しています。

デメリットを挙げるとするなら価格が高いことでしょうか。ただ、iPadは確かに高価ですが、その分リセールバリューが高いことも特徴です。iPhoneより値崩れが起きにくく、長い間使っていても意外と高額で下取りに出せることがあります。

何でもできるのはiPad、コンテンツ消費だけなら選択の余地あり

以上のようにクリエイティブなことをするならiPadは非常に魅力的な選択肢だと思います。

一方で、大画面でコンテンツを楽しみたいだけなら他のタブレットも選択肢に入ってくるでしょう。Xiaomi Pad 5はだいたいなんでも楽しめるしテキストを打つぐらいのクリエイティブならできます。

電子書籍とたまにビデオを楽しみたいのなら、レスポンスがちょっと悪くてスピーカーの品質もそこそこですがかなりお安いKindleシリーズなんかも検討の余地に入るでしょう。(もちろんiPadもオールマイティーに楽しめます。)

Androidタブレットも機種ごとに強みがあります。自分がタブレットで何がしたいのかしっかり考えて、そこからどの機種を選ぶのかを見極められると悔いのない選択になると思います。

特に目的はないけどタブレットがほしいな、っていう人には世界のスタンダードなタブレットでおそらく一番後悔のないであろうiPadシリーズをオススメします。

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