“エイミング”の精度向上にも!
坂口博信氏率いるミストウォーカーが手掛ける完全新作RPG『FANTASIAN(ファンタジアン)』。
本作はすでに“Apple Arcade”向けに前編が配信中であり、待望となる後編の配信も2021年8月13日の深夜~翌早朝のリリースが決定している。
“Apple Arcade”向けタイトルということで、iOS端末デフォルトのタッチやキーボード&マウス(トラックパッド)など各種操作方法に対応する本作。
本稿では、そんな『ファンタジアン』をiOSに対応する各種ゲーム用コントローラを使って遊んでみた際のそれぞれのプレイフィールについて、詳しくお届けしていく。
まずは比較のためにiPhone、iPadでプレイした際のタッチ操作についてご紹介しよう。
本作のフィールド探索では、移動させたい地点をタップすることで、その場所に半自動でキャラクターが移動するというMOBA系ゲームでよく見られるような操作方法が採用されている。
▲タップした地点には赤いピンが立ち、キャラクターは自動で最短ルートを選んで走っていく。
バーチャルパッドなどの操作と違ってつねに画面を触っている必要がないうえ、カメラの関係上わかりづらい建物の後方に隠れた道などもわざわざ探さなくてよいのでストレスフリーだ。
▲一見すると道がないように思える画面左端の橋に向かうルートも……。
▲とりあえずタップしてみれば、出店の並んだあたりの左上に道があったことが判明。宝箱を見つけた際なども、それ自体を直接タップする感覚で拾いに行ける。
バトルでも各種コマンド選択はタップでオーケー。“エイミング”操作については、画面上をスワイプすることでラインを動かすことが可能だ。
ただし、スキルで複数の敵を巻き込むべく微細な調整をしようと思うと、スワイプではどうしてもラインの移動量が多くなってしまいがちなので、やや繊細な操作が要求される。
▲指を離した際に微妙にラインが動いてしまってやり直し……なんてことも。やはり多少の慣れは必要だ。
そのほか、メニューは画面を右から左にスワイプすることでアクセス可能。
また、画面の任意の場所をピンチイン操作することですぐにアイテム欄を開けるようになっている点もうれしい。
続いては、多くの人が持っているであろうPS4用の標準コントローラ“DUALSHOCK 4”での操作感について。
iOS13以降では“DUALSHOCK 4”をBluetooth接続でき、画面を手に持っている必要もないので、じっくり腰を据えてプレイしたい場合はおすすめのコントローラだ。
▲無線接続なので、スタンドなどに端末を置けばさながらコンシューマー機のような感覚でのプレイが可能。
【“DUALSHOCK 4”接続方法】 1.“DUALSHOCK 4”のSHAREボタンを長押ししながら、PSボタンを長押し 2.コントローラ上部のライトバーが白く点滅し始めるのを確認したらボタンを離す 3.iOS端末のBluetooth設定をオンに切り換え、デバイス欄から“DUALSHOCK 4 Wireless Controller”を選択 4.ライトバーがオレンジ色に点灯したら接続完了
▲ゲーム側でもしっかりと“DUALSHOCK 4”を認識し、操作表記が“△◯×□”に置き換わる。決定が“×”、キャンセルが“◯”の形式。
フィールドの移動やバトル中のコマンド選択及び“エイミング”は左スティック、メニュー画面の項目選択は方向キーという割り当て。
とくに“エイミング”については、“DUALSHOCK 4”の高精度なアナログスティックをほぼ遅延なし(少なくとも筆者は遅延を知覚できなかった)で使えるため非常に快適だった。
もちろん移動中などのスキマ時間に使うのはきびしいものの、コンシューマー機をよく遊ぶ人ならば“DUALSHOCK 4”を使わない手はないだろう。
もうひとつの比較対象として、iPhone用モバイルコントローラ“Razer Kishi for iPhone(以下、Kishi)”を使用した場合も紹介したい。
“Kishi”はiPhone 11/11 Pro/11 Pro Max、iPhone XR/XS/XS Max、iPhone X、iPhone 8/8 Plusなどに対応しており、端末を挟み込む形で固定するタイプのスマホ用コントローラだ。
接続は“Kishi”側についたLightning端子によって行うため、取り付けた瞬間に使用可能。コントローラの右下部に充電用のポートが用意されているのでバッテリーを充電しながらでもプレイできる。
▲付属のスペーサーを脱着することで、各種サイズのiPhoneにピッタリフィット。iPhoneのスピーカー部に通気口が空いているため、スピーカー使用時でも音がこもらず快適。
“DUALSHOCK 4”との最大の違いは、やはりiPhone自体をコントローラといっしょに手に持ってプレイできる点。画面と目との間隔調整がしやすく、寝転がってのプレイなどもやりやすい。
基本的な操作割り当ては“DUALSHOCK 4”と変わりなく、こちらの場合は画面表記が“XYAB”になるので視覚的な不便さも皆無。
スティック部分が“DUALSHOCK 4”より若干低めで、パッドのサイズもひと回り小さいことから精密操作は“DUALSHOCK 4”のほうしやすいとが感じたが、それでもスワイプに比べたら操作性の高さは歴然だ。
⇒今回使用したコントローラはこちら
基本的にはタッチやマウス操作で十分プレイが可能だが、外部コントローラを用いることでさらに快適さが増す『ファンタジアン』。
とくにバトルの“エイミング”の操作精度は格段に上がったと筆者は感じたが、スマホゲームに慣れている人ならスワイプのほうが直感的だと感じる可能性もあるので、ここは好みの問題とも言えるかもしれない。
▲ちなみに、“DUALSHOCK 4”ならSHAREボタンを1秒ほど長押しして離す、“Kishi”なら“・・・”ボタンを押すことでスクリーンショットを撮影可能。ボスのステータス撮りためておくなどして攻略にも活用できる。
一方で、フィールド探索時はコントローラ使用時共通の問題として、カメラ切り換わり時の移動方向のわかりづらさが挙げられる。
本作はフィールド探索時にカメラ方向がわりと頻繁に変化するので、真っ直ぐ進んでいたつもりがいつの間にか違う方向に……という場面もよくあった。
また、タップ操作ではオートラン的な感覚で移動が可能だったため、人によってはつねにスティックを倒し続けるのが手間に感じるかもしれない。
ただ一旦タップ操作に戻しても、コントローラの任意のボタンを押せば即座にコントローラが再認識されるので、状況に応じて使いわけてみるというのもオススメだ。
『ファンタジアン』の後編配信=完成を記念して、2021年7月29日に3作品がリリースされたSteam/スマートフォン向けタイトル“FINAL FANTASY PIXEL REMASTER(ファイナルファンタジー ピクセルリマスター)”と『ファンタジアン』をフィーチャーしたスペシャルコラボ番組を、まさに後編配信日となる2021年8月14日に配信することが決定!
“ファイナルファンタジー ピクセルリマスター”のメインスタッフとして、キャラクターのフルマスタリングを手掛けた「ドットの匠」こと渋谷員子氏。“ファイナルファンタジー ピクセルリマスター”の楽曲の監修と、『ファンタジアン』の全楽曲を手掛けた「FF音楽の父」こと植松伸夫氏。そして、『ファイナルファンタジー』シリーズの生みの親であり、『ファンタジアン』を手掛けた「ゲーム界のレジェンド」坂口博信氏。この3名をゲストに迎え、MCをファミ通グループ代表の林克彦が務める、1夜限りの豪華な内容となっている。
【番組名】 FINAL FANTASY PIXEL REMASTER x FANTASIANスペシャルコラボ番組
【配信日時】 8月14日20時~22時
【出演者】 ゲスト:坂口博信氏(ミストウォーカー)、植松伸夫氏(ドッグイヤー・レコーズ)、渋谷員子氏(スクウェア・エニックス) MC:林克彦(ファミ通グループ代表)
【配信媒体】 YouTube(ファミ通TUBE) ニコニコ生放送(ファミ通チャンネル)
“ファイナルファンタジー ピクセルリマスター”のコーナーでは、リマスター作業が実際どのようにして行われたのか、渋谷氏みずからが解説。また、楽曲のアレンジ監修の指針なども植松氏に語っていただく。坂口氏も交えて、『ファイナルファンタジー』初期3作品の開発秘話が飛び出すかも? 今後リリース予定作品の最新映像にも注目!
『ファンタジアン』のコーナーでは、作品の概要をおさらいしつつ、後半の見どころを紹介。このほか、未プレイの方に向けた“Apple Arcade”の解説や、歯応えのあるボスバトルを坂口氏がコメントを交えながら実演するなど、これから『ファンタジアン』を遊ぶという人、いよいよ後編に突入しようという人、どちらも必見の内容だ。
さらに、番組の最後にはサプライズも……!? 楽しみにしてほしい!
対応機種 | iOS |
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ジャンル | RPG |
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メーカー | ミストウォーカー |
公式サイト | https://www.mistwalkercorp.com/?lang=ja |
配信日 | 配信中 |
コピーライト | © MISTWALKER |