もともと劇場などで利用することを主眼として広まった立体音響技術「Dolby Atmos」。いまでは多くのAVアンプやスマートスピーカー、スマートフォン等がDolby Atmosに対応し、Amazon Prime Video、Netflix、Apple TV+、ひかりTVなどの動画配信サービスにも普及してきている。今年6月からは“空間オーディオ”という呼び方で、Apple Musicが加わったことで、今後は音楽コンテンツのDolby Atmos対応が加速していく可能性もありそうだ。
実際、音楽家の間でも、Dolby Atmosに対応する動きが出てきており、Dolby Atmos対応のレコーディング/ミックス・スタジオを作るクリエイターも現れはじめた。その一人が、作編曲家兼音楽プロデューサーで、「SCREEN mode」としてアーティスト活動も行なっている太田雅友氏だ。
太田氏自身が代表取締役を務めるFirstCallMusicでは、先日「」というDolby Atmosミックスに対応した音楽用スタジオをオープンし、外部への貸出しも含めた運営をスタートさせた。実際どのようなところなのか見学させてもらうとともに、太田氏にDolby Atmosをどう捉えているのかなど、話を伺った。