ヘッドライトの交換方法と交換時期・費用は?LEDバルブに変えるべき?

ヘッドライトの交換時期|寿命はどれくらい?

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ヘッドライト交換のタイミングは、ライトの明るさが低下したり、点滅など発光が不安定になったときでよいでしょう。このような兆候が現れたら、バルブが完全に切れてしまう前に早めに交換してください。

また、ヘッドライトはバルブの種類ごとに目安の寿命が以下と定められていますので、不具合が見られなくても定期的に交換しておくと安心です。

ヘッドライトバルブを交換したにも関わらず、明るさが足りない・発光が不安定な場合は、バッテリーなど電装系のトラブルの可能性があります。

ヘッドライトはこまめに消したほうが長持ちする?

現在使用されているヘッドライトバルブは、停止時などこまめに消灯してもバルブを長持ちさせる効果はほぼありません。

そのため、信号待ちで対向車を幻惑(眩しさで視界を邪魔)することがない限りは、こまめなオンオフはしなくてもよいのです。

ヘッドライトが点いていない場合の罰則は?

ヘッドライトが点けずに走行すると、7,000円の罰金刑が科されます。電球が両方とも切れている場合などは、整備不良を理由に警察から運転を制限される場合もあります。

もちろん、ヘッドライトを点けずに夜間走行することは大変危険です。

今つけているヘッドライトからLEDに変えるべき?

純正の電球(ハロゲン)からの交換はおすすめ

現在ヘッドライトに純正のハロゲンバルブを使用しているという方は、LEDバルブとの交換を是非おすすめします。理由は先ほど挙げた通り、LEDの寿命と消費電力はハロゲンと比較して圧倒的に優位で、かつ明るさも確保できるからです。

別の観点として、取り付けの容易さもLEDをおすすめする理由となります。LEDはハロゲンと同様にバルブだけ交換すればよく、バルブに加えて電圧変換用の装備が必要なHIDと比較すると交換作業が楽に済みます。

ヘッドライトの交換方法と交換時期・費用は?LEDバルブに変えるべき?

十分な明るさのHIDを付けているなら無理に交換しなくてOK

現在すでにHIDを装備しているという方は、無理にLEDへ交換する必要はありません。

HIDは放電によって強い光を生み出しており、発光量だけで見るとLEDよりも勝っています。明るさにこだわるならHIDを使い続けた方がよいですし、省エネ運用したいならライトを交換するタイミングでLEDに切り替えるのがおすすめです。

積雪地域でLEDに交換する際は要注意

LEDには弱点もあり、主に積雪の多い地域における利用シーンでそれが浮き彫りになります。

例えば、降雪時や高く積もった雪の間などの視界が悪くなる場面では、路面照射の明るさが減ることがあります。この現象はどのライトでも起こりえますが、LEDよりも発光量のあるHIDに軍配があがります。

また、LEDはほとんど発熱しないため、ヘッドライトに積もった雪は自然に溶けません。雪が付着すると光量が低下するため、車から降りて除雪しないと非常に危険です。

ハロゲンやHIDは雪を溶かす程度に発熱するため、発光量と発熱の両方を備えるHIDを利用するとより安全でしょう。

ヘッドライトバルブの交換方法

ヘッドライトバルブ交換を自分で行う手順

  • ボンネットを開けて、ヘッドライド裏側に「コネクター」が刺さっていることを確認してください。
  • コネクターの「ロックのツメを押しながら」引き抜きます。
  • 水や埃を防ぐために「カバー」が付いているので、取り外しましょう。
  • バルブが見えますので、その「クリップ」をバルプケースから引き出します。
  • バルプを外して形状や種類を確認したうえで新しいものと取り替えます。
  • 取り付けるときは、1~4の手順とは逆の順番で行いましょう。
  • 最後はライトが点くかどうか確認して作業終了です。
  • 交換時の注意点

    ヘッドライトバルブの交換費用

    ヘッドライトバルブのみ交換の場合

    ヘッドライトバルブ本体+工賃の交換費用相場は以下の通り。

    ※HIDはバルブ交換ときにヘッドライトの脱着が必要な車種があります。その場合、別途脱着費用として2,000円ほどかかります。

    ヘッドライト本体交換が必要になる場合は?

    ヘッドライトバルブ(球)だけでなく、ヘッドライトカバーごと本体そのものの交換(ASSY=アッセンブリ交換 といいます)が必要になる場合もあります。

    例えば、ヘッドライトレンズの黄ばみがひどい、ヘッドライトカバーが大きく傷付き正しく光を照射できない場合や、ドレスアップ目的でヘッドライトごと取り替えたい場合などが挙げられます。

    この場合、ヘッドライトの部品単体ではなくヘッドライトユニットの交換となりますので、バルブ交換よりも部品代・工賃が高額になります。ヘッドライトユニットは20,000円~10万円ほど。新品は高額なので、中古品を購入する人もいるようです。

    ヘッドライトユニットの購入+工賃の交換費用相場は、最低でも30,000円~(※)。高級車になると50万円以上になることも。LEDヘッドライトユニットだと特に高額になります。

    ※ヘッドライトユニット交換はバンパーの脱着が必要ですので、別途脱着費用として5,000円ほどかかります。

    ヘッドライトバルブ交換はどこでできる?おすすめは?

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    価格重視ならカー用品店!購入+交換がスムーズ

    ヘッドライトバルブやヘッドライトユニットを購入、その場で交換するなら、カー用品店がスムーズ。整備工場やディーラーよりも工賃が安いこともメリットです。

    ガソリンスタンドも、カー用品店ほどではありませんが工賃は安め。カー用品店よりも混雑していないことが多いです。バルブ交換だけ素早く済ませたいのであれば、ガソリンスタンドでもよいでしょう。

    純正品や保証を使う場合はディーラーへ

    ディーラーは基本的に純正部品を使うため、工賃は高めです。しかし専門スタッフの手で行われる安心感がメリット。また、メーカー保証で修理する場合はディーラーへ相談しましょう。

    整備工場はディーラーほどではありませんが、カー用品店やガソリンスタンドに比べると工賃は高め。しかし、普段の整備や車検をお願いしている工場であれば、安心感があります。

    ヘッドライト本体を交換する場合は、ディーラーや整備工場がおすすめ

    ヘッドライトユニットごと交換した場合、光軸調整が必須となります。したがって、テスターがあるディーラーや整備工場で行うのがおすすめです。

    ヘッドライトバルブは定期的に交換しておくのが安心

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    ヘッドライトバルブは明るさが足りない・発光が不安定と感じたら、なるべく早く交換しておきましょう。点検・車検などのタイミングで定期的に交換しておくと、球切れの心配なく車に乗ることができます。

    HIDをつけている場合は無理にLEDに交換しなくてもよいでしょう。ハロゲンライトの寿命や光量が気になる場合は、LEDへの交換がおすすめです。

    ヘッドライトバルブは車種によって規格が異なります。バルブを購入する際は自分の車の規格を確認しておきましょう。

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    ヘッドライトバルブを購入する際は適合規格の確認を

    ドレスアップするならヘッドライトを殻割りするという方法も

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