ニュース 河野氏に行くはずの票を二階氏が岸田氏・高市氏へ流した ~田崎史郎が分析するその背景

政治ジャーナリストの田崎史郎氏は9月29日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」(スペシャルパーソナリティ:吉田尚記アナウンサー)に電話出演し、自民党総裁選の結果と今後についての分析を語った。【写真】東京パラリンピック閉会式

ニュース 河野氏に行くはずの票を二階氏が岸田氏・高市氏へ流した ~田崎史郎が分析するその背景

おととい岸田氏や安倍氏と会った二階氏が、河野氏に行くはずの票を流した

自民党の両院議員総会を終え、二階幹事長(左)にあいさつする岸田新総裁=2021年9月29日午後3時27分、東京都内のホテル

菅総理大臣の後継を選ぶ自民党総裁選挙は今日9月29日投開票が行われ、岸田文雄氏が決選投票の末、河野太郎氏を破り、自民党新総裁に選出された。吉田)今日1回目で1票差で岸田文雄さんが1位だったではないですか。そして2位が高市(早苗)さんで、3位が河野さん、4位が野田(聖子)さんという結果になって、この瞬間が今日のハイライトだったといいますか、みんながわっ!と思った瞬間だと思うのですが、田崎さんのこの時のご感想はいかがなんでしょうか。田崎)岸田さんの国会議員票が多くて河野さんの国会議員票が少なかったんですね。高市さんも多かったんです。20票から30票が動いているんです。河野さんから岸田さん、あるいは高市さんに。これが何なのかってことなんですね。吉田)これは何ですか。田崎)二階派の動きじゃないかなと思いますね。吉田)それはどんな動きなんでしょうか。田崎)二階派は、当初河野さんに投票する人が多いだろうと思われたんですけれども、その河野さんに行くべき票が岸田さんあるいは高市さんに流れたんじゃないかと思われますね、これは。吉田)選挙のことだけ考えると国民の人気の高い河野さんの方がいいんじゃないかと言われていたわけじゃないですか。でもこれから選挙を迎える議員たちが岸田さんや高市さんに流れた理由は何ですか。田崎)確かに河野さんの人気は高いんですけれども、この自民党総裁選を行ったことによって、自民党の支持自体が広がっている。増えているんですね。そうすると、河野さんでなくても、他の方でも自民党の議席がやっぱり伸びるんじゃないかと思う人が多かったんですね。総裁選を行うことによって自民党の支持率が上がった。それによって河野さんでなければならないというものが、比較的小さくなったんじゃないかと思います。森田耕次解説委員)二階(俊博)さんは、岸田さんが党改革を訴えましたので、当初は岸田さんだけは何としても落とすと言うような方向だったんですが、ここが変わってきたということですよね。田崎)そうです。今取材中なんですけれども次ページは:人事で「新しい自民党」を出せないとかえって苦しくなる