高性能スマート調光ガラス「ヘイリオ」を開発・製造する米キネストラル・テクノロジーズ(本社カリフォルニア州ヘイワード、2010年設立、CEO S.B. Cha。以下、キネストラル)は、ベルギーのシニア向け介護施設「アヴォゾン(アヴォゾン)」に自社が開発したスマート調光ガラス「ヘイリオ」を設置したことを発表しました。132枚のヘイリオが同施設の天窓に導入され、天井一面が「ガラスルーフ」となり自然光を最大限に取り入れられるようになりました。
太陽光を調整できるスマート調光ガラス「ヘイリオ」
キネストラルと世界最大手のガラスメーカーAGCとのジョイントベンチャ”ヘイリオインターナショナル, S.A.”のジェネラルマネージャーであるブノワ・ドメルク氏は、「アヴォゾンはヘイリオを設置したヘルスケア施設の第1号となりました。太陽光は健康と密接な関わりがあり、ヘイリオによってヘルスケア施設は多大なメリットを享受できます」と述べました。「明るさ」は、アヴォゾンが今回新設したエリアの設計において重要なポイントでした。高齢者は眼に入った光刺激が視神経に伝わりにくく、それが原因で体内時計にずれが生じるとされ、はっきりと物を見るには若年者と比べると3〜5倍の明るさが必要になるという調査結果があります。1日に適量の日差しを浴びると、寝付きの良さにもつながります。ヘイリオを採用した天窓によって、まるで屋外にいるかのような自然光の気持ちよさを1日中体感できるようになります。透明な状態では、太陽光を最大限に取り入れる。
好みに応じて色を調整。太陽光のまぶしさや熱を軽減。
太陽光を可能な限り取り入れる理由は他にもあります。「明るさは高齢者が転倒を防ぐ手立てにもなります。快適に元気に過ごせて、転ぶことも少ない。怪我で医者にかかることが減り、睡眠薬の処方が減ることにもつながります」と、アヴォゾンのジェネラルマネージャーであるケイトリン・タイセバード氏。自然光は、精神的な刺激や眼精疲労の軽減においても利点があります。加えて、太陽光の強さを自在にコントロールできることで、高齢者が施設内を介助なしで移動でき、日々の活動を積極的にこなせるようになるため、施設スタッフの仕事を減らす効果もあります。スマート調光ガラス『ヘイリオ』は、透明時は通常のガラスと見た目は変わらず、暗く調光するとシックで自然なグレーに変化し、太陽光による熱やまぶしさをブロックします。他社の旧来製品と比べ(青みがかったり、黄色くなったりしない)自然な色合いを再現し、ガラスのサイズに関わらず透明と最暗の切り替えを10倍の速度、3分未満で全体を均一に調光する、エレクトロクロミックガラスの常識を変える製品です。さらにヘイリオは、その日の気象条件に合わせた自動調光を可能にする先進機能も備えています。たとえば、温度がある一定以上になったら色が変わる、という設定ができます。気象条件によって天窓の色を変えるためのソーラーセンサー。
ビル建設に携わるビルダーやデベロッパーに対しては、ヘイリオは環境に配慮したグリーンビルディングの実現を後押しします。窓ガラスをヘイリオに変えることで、ビルの照明や暖房、空調などで消費するエネルギーを20%低減するという調査結果も公表されています。操作は、アプリやリモコンのほか、音声でも可能。
ヘイリオは、Halio International S.A.およびHalio North America, LLC.が独占的に供給しています。これら2社は建設産業において100年以上の歴史をもつAGCと、スマート調光技術の特許を保有するキネストラルとの合弁会社です。詳しい情報はhalioglass.com でご覧いただけます。キネストラル・テクノロジーについて本社サンフランシスコベイエリア。美しい建材となる、応答性が高くインテリジェントな可変色ガラス技術を発明。継続的な研究開発により、製造、デバイス処理、および窓ガラスのスマート制御におけるグローバルな特許ポートフォリオを築き上げています。キネストラルのフラッグシップ製品であるヘイリオは、Architectural Product MagazineのPIAアワードをはじめ、複数のイノベーションアワードを獲得しています。最新情報は下記WebサイトやSNSでご覧いただけます。Webサイト:https://www.kinestral.com/ja/Twitter:@kinestral_japanFacebook:https://www.facebook.com/kinestral.japan/LinkedIn:https://www.facebook.com/kinestral.japan/