ニュース 年収がいくらを超えたら、厚生年金支給額が上限に達する?

年収がいくらを超えたら、厚生年金支給額が上限に達する?

厚生年金は、老後の生活を支える収入のなかでも、重要なものの1つです。加入期間と平均給料によって、人それぞれ厚生年金の受給額が変わりますが、支給額の上限はいくらなのでしょうか。 本記事では、厚生年金支給額の上限・年収や国民年金との違いについて詳しく解説します。将来受給する年金額の上限が知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

ニュース 年収がいくらを超えたら、厚生年金支給額が上限に達する?

厚生年金支給額は上限がある

厚生年金支給額は、理論上の話にはなりますが「上限額」があります。公務員や会社員が加入する厚生年金は、勤続年数(加入期間)と、加入期間中の平均給与によって決まります。毎月引かれる厚生年金保険料が高い人ほど、将来受け取る年金も多くなる仕組みです。 では、実際にシミュレーションして、厚生年金支給額がいくらになるのか見ていきましょう。 ■厚生年金保険料を最大で支払う人の年収は?厚生年金支給額の最高額を受け取るには、厚生年金に加入して、40年間最高上限額の厚生年金保険料を支払い続ける必要があります。 「令和2年9月分からの厚生年金保険料額表」によると、32等級にあたる報酬月額63万5000円以上の人の毎月の保険料である5万9475円が厚生年金保険料の最高額です。標準報酬月額が上限に達する人の年収を、賞与がない人のケースで計算してみます。この場合、報酬月額63万5000円を12ヶ月分かけた金額の、年収762万円以上が厚生年金保険料を最大で支払う人の年収だといえます。 次に、標準賞与額も上限に達する人のケースで計算してみましょう。標準賞与額は150万円が上限のため、夏と冬の2回ボーナスもらったとすると、300万円が上限額です。 したがって、年収762万円に300万円を足した、1062万円以上が厚生年金保険料を最大で支払う人の年収だと試算できます。 しかし、現実的に考えると「40年間」の期間中ずっと、「32等級の報酬月額63万5000円以上」が、条件に当てはまる人は、非常に少ないといえます。したがって、あくまでも参考程度に理解しておきましょう。

次ページは:厚生年金と国民年金の違い最終更新:ファイナンシャルフィールド